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【テクニカルライティング技術#5 便利なhave a Y of Xの使い方】

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この英文テクニカルライティング講座は、当ブログの他の記事と異なり、内容は至って真面目で、上級者向けの記事となっております。本講座のコンセプトは下記をご参照下さい。

(第0回の記事(上記リンク先)と、シリーズ中の記事の関連記事では、センセーショナルな内容があり得ますのでご注意下さい。

では今日は、早速問題から見てみましょう。

Tak石河

次の文章を英訳して下さい。

日本の人口は約12,000万人である。

今後、日本の人口が増減する可能性はありますが、例文ということでご容赦下さい(汗)

Tak石河

 

こうですか?

洋平さん

There are about 120 million people in Japan.

それも一案ですが…。

Tak石河

洋平くん、ここはテクニカルライティング講座よ?なるべく、There is / are構文を避けて、簡潔な表現にしてみましょう。

綾香さん

(※注)There is / are構文が文法的に間違っているわけでは決してなく、3C (Clear, Correct, Conscice)を基調とするテクニカルライティングでは、There is / are構文を使わない方がより簡潔な英文が書けるという意味です。

繰り返しますが…’There are 120 million people in Japan.’が、間違っているわけではないですよ!!

では、綾香さんはどんな英文にしてみますか?

Tak石河

そうですね。以下を思いつきます。

綾香さん

The population of Japan is about 120 million.

(日本の人口は約12,000万人です。)

正解です!もちろんこれで何の問題もないんですが、今回の記事では以下のような書き方もできますよというご紹介です。

Tak石河

Japan has a population of about 120 million people.

(日本の人口は約12,000万人です。)

あ…なるほど…!!確かにこういう書き方、ネイティブの方はよくやってますね!

綾香さん

このhave a Y of Xは、日本人はあまり使わないけど、ネイティブは良く使うとても便利な表現なんだ。

覚えるとすぐ使えるから、今日はこの表現をしっかりとマスターしよう!!

アメリカ人同僚 盟友Liam

The X of Y is…=have a Y of Xの基本的な使い方

先程の例文をもう一度出してみましょう。

Tak石河

  • The population of Japan is about 120 million.
  • Japan has a population of about 120 million people.

The X of Y is…=Y have / has a X of…の構造になっていますね。

綾香さん

そう。それだけなんだ。大体の場合、Y have / has a X of…の構造を取ることができる。

次に、テクニカルライティングに出てくる例をいくつか見て、慣れていこう!

アメリカ人同僚 盟友Liam

have a Y of Xの用例

長さ (length)

 コスタヨーロッパ号は全長243メートルだ。

  • The length of the Costa Europa is 243 meters.
  • The Costa Europa has a length of 243 meters.

重さ (weight)

 Dianaの体重はXX kgだ。

  • The weight of Diana is XX kg.
  • The Diana has a weight of XX kg.

あの…ここのXX kgの所、数字が呪怨のようなもので激しく黒塗りされているんですが、正しい値は何でしょうか?

洋平さん

洋平くん…。(仮にも)女性の体重を突き止めるのはよくないわよ。

綾香さん

そのXX kgの数値は、トップシークレットで、その数字を知った者は次の日から謎の失踪を遂げると言われています。ここは数字は気にせずXX kgとしておきましょう。

Tak石河

温度 (temperature)

 その温泉は、厳選温度15℃の冷泉である。

  • The springhead temperature of the spring is 15 degrees Celsius.
  • The spring has a springhead temperature of 15 degrees Celsius.

温度にも使えるんですね!ちょっと意外でした…。

洋平さん

そうなんです。汎用性の高い表現ですよね。

Tak石河

have a Y of Xが効果を発揮する場面

これまで見てみましたけど、The X of Y is…の表現で、特に困りそうなことは無かったんですが…。have a Y of Xが良いのはどんな時ですか?

洋平さん

いい質問だね。このhave a Y of Xは、表現する項目が増えてきた時にとても効果的なんだ。次の例を見てみよう。

アメリカ人同僚 盟友Liam

 

以下の文章を訳してください。

その装置 (the apparatus) は直径5メートル、全長50メートル、重さは500トンあります。

(すごい装置だな…。)

Tak石河

これを、仮にThe X of Y is…の書き方で書いてみほしい。

アメリカ人同僚 盟友Liam

ええと、直径はdiameter, 前兆はoverall length, 重さはweightだから…こうかな??

洋平さん

The diameter of the apparatus is five meters, the overall length of the apparatus is 50 meters, the weight of the apparatus is 500 tons.

って…書いていてとってもまどろっこしいです(笑)何回もof the apparatusって、正直滅茶苦茶めんどくさいですね…。

洋平さん

このジレンマ、私も昔よくありました^^;

綾香さん

そうですね、後半のof the apparatusは省略して、例えばですが

The diameter of the apparatus is five meters, the overall length is 50 meters, the weight is 500 tons.

と書けるかもしれませんが、厳密には正確性に欠けますね。

そこでhave a Y of Xの型を使って、以下のようにスッキリ解決できます。

Tak石河

The apparatus has a diameter of five meters, an overall length of 50 meters, and a weight of 500 tons.

なるほど~。スッキリしました!

綾香さん

慣れると簡単だから、是非読者の皆さんの普段のライティングに役立ててほしい!

アメリカ人同僚 盟友Liam

如何だったでしょうか?

have a Y of Xという表現は、聞きなれない・書きなれない表現だったかもしれませんが、ネイティブは良く使う、慣れれば簡単な便利表現です。

是非、皆さんの普段の英文ライティングに活用して下さいね!

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