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【 『日本まるごとQ&A』を読んでみた②~日本人がイエス、ノーをはっきり言わないのは、なぜ?~】

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こんにちは、Tak石河です。

さて、昨日の投稿 【『日本まるごとQ&A』を読んでみた①~ブラック企業って英語でどういうの?~】 に引き続き、『日本まるごとQ&A』で、まだ面白い項目があったので、是非このブログでシェアしたいと思います。何だか、『日本まるごとQ&A』の宣伝になりつつある恐れがありますが、Tak石河はこの本の著者、出版社とは一切の利害関係にありません(笑)

さて、『日本まるごとQ&A』では、以下のように記載されています。

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日本人は、外国人に比べて自己主張をしないと言われます。国際会議などで、「顔が見えない日本人」と揶揄(やゆ)されることもあります。要するに個性的でなく、何を考えているか分からないというわけです。イエス、ノーをはっきり言わないのは、対人関係を悪くしたくないという思いが強いからです。これは、農耕民族として協調性が重視されてきたことと無縁ではありません。

「出る杭は打たれる」という言葉があるように、集団生活を維持するには皆が同じレベルであることが必要で、そこからはみ出す人は異端とされます。島国で狭い土地に住む日本人にとって、所属する集団の中で生きてゆくには、自己主張をしない、目立とうとしないことが大事な処世術なのです。

It is often said that Japanese are less assertive than other people. At international conferences and other such forums, Japanese have been described as being faceless, that they don’t stand out as individuals, and that it is hard to know that they are really thinking. Japanese often don’t give a clear-cut yes or no answer for fear of antagonizing the other party. This characteristic undoubtedly has its roots in the cooperation and collaboration that is so essential to an agricultural society.

As expressed in the proverb ”The protruding nail is driven down,” it is necessary for everyone to be on the same plane in order to sustain life in a communal setting; anyone who sticks out from the crowd is treated as a heretic. For Japanese, living in tightly-knit communities on small confined islands, getting along amicably with others means not being self-assertive and not drawing attention.

(『日本まるごとQ&A』より引用)

【note】

antagonize(他動)1、~に敵意を抱かせる 2、<<生化学>>~に拮抗する

stick out(句動)1、突き出す、突き出る、突起する、突出する 2、最後までやる(我慢する)

heretic(名)<<カトリック>>異端者 (形)異端の

amicably(副)平和的に、友好的に、穏便に、丸く

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これはですね…本当によく言われるんですよね。特に、Tak石河が内資系企業で働いていた時には、日本独特の「同調圧力」といいますか、そういう管理下にあったので、外資系に移ってきた際には、社員の方々(特に外国社員の方)が実にのびのびと各位の意見を言い、それがrespectされている文化にかなりカルチャーショックを受けたものです。今では随分とその雰囲気にも慣れてしまったので、Crazy Takと言われるほどになってしまったんですが(笑)。

さて、こうした同調圧力、敢えて英語で訳すとすれば’peer pressure’になると思います。もともと、peer group(地域、共同体、職場などの特定のグループ)において意思決定をする際に、暗黙のうちに、大多数の意見に同意することを意味します。しかし、外国には、もともとそういう文化が希薄(というか、国によっては人権侵害ととられる所もあります―というのも、自分の考えを言わば、殺されてしまっているからです)なので、何故日本人にこういう傾向がみられるのか、説明する必要があります。

上記で’ for fear of antagonizing the other party’とあるのは、Tak石河個人的には結構的を得た表現ではないか、と思います。結局、嫌われたくない、仲間外れになりたくない、という意識が根底にあると思うんですね。でも、外資に移ってからは、自分の意見を自信を持って言うことが、かえって嫌われない秘訣になると思うようになりました。

少なくとも、’faceless’(顔が見えない)、’have no features’(のっぺらぼうである)とは言わせませんよ!!

今日も、石河の記事につきあって頂き、ありがとうございました!

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